2011年2月24日木曜日

春の訪れ

ハイデルベルクは、まだまだ寒く、日中は5度ぐらいですが、自然の中にはすでに春の息吹を感じます。

ネッカー川沿いを歩いていると、まだまだ固いですが花のつぼみが枝にその力を秘めて少し膨らんでいるのに気がつきました。



太陽がよく当たる川辺の斜面にはクロッカスの花が咲き、ここに多くの人が座って、太陽を楽しみながら語り合う風景を思い起こさせてくれました。


冷たく硬い土の中、雪が降る冬の日々をじっと耐え抜いて、花咲く力を蓄えた木々や草花たちが、いっせいにその力を開花させる日も間近です。
日本でもそろそろ梅のつぼみが膨らむころではないでしょうか。

送別会 3

4月にこちらに来てから、4回もお宅に招かれてお手製のスパゲティー(いつも少し固めのアルデンテ)をご馳走になり(4月18日10月31日バッハ・カンタータ・ゼミにも参加させてもらい新しい刺激をいただいた実践神学者のクリスチャン・メラー教授ご夫妻を、今度はわたしたちがお招きして、ハイデルベルクで有名な「Hotel zum Ritter」のレストランで感謝とお別れの食事をいたしました。


このホテル・ツム・リッター(騎士亭)は、ハイデルベルクに現存する最も古い市民の家で、1592年に建てられたルネッサンス様式の建物です。それを300年ぐらい前からホテル・レストランとして使われ、観光客が必ずこの前で立ち止まり、写真を撮る観光名所の一つです。

レストラン内は非常に落ち着いた雰囲気で、わたしたちは着いたときはまだ誰も来ておらず、歴史を感じるたたずまいの中で食事とおしゃべりを楽しみました。


鴨料理です。
ドイツのレストランではちょっと高めでも20ユーロ(2,000円)程度でとてもリーズナブル。
メラー先生の本"Sternstunden der Predigt"をわたしが昨年の春に「アレテイア」という雑誌で紹介したのがきっかけで、この春にでも日本語で出版されることになりました。お楽しみに。

2011年2月22日火曜日

さようなら、フランケンシュタイン自転車

引っ越ししてきて、新しい生活を始めるのもなかなか大変なのですが、転出するために市民課、銀行、いくつかのサービスに転出届を出したり、脱会したりしなければならないのもなかなか大変です。また、わたしたちが持っているもので日本に持って帰らないもの、持って帰れないものを処分するのも一苦労です。

ハイデルベルク市役所市民課
今日は、少し早めですが、市役所の市民課に行って転出届を出してきました。4月に緊張して、転入届を出して、「アルメニア人、国籍アルメニア」と住民登録されてしまったのも懐かしい想い出です。「行きはよいよい、帰りは恐い」とは逆に、「来るものにはちょっと敷居が高いが、去る者は追わず」というのが世界各国の市民課の特徴でしょうか。あっさり手続きも終了しました。


そのついでに、この1年わたしを悩ましたフランケンシュタイン自転車を買った中古自転車に売りに行きました。
そこの店長がわたしの自転車を調べて、
「もう、ボロボロですね」
とおっしゃった。
おっしゃるとおり、後輪はぐらつき、ギアはうまく変わらない、ブレーキは悲鳴を上げる、ライトは点灯しない、発電機はもとに戻らない、いろいろなところのネジは外れている、ペダルはバラバラ.何ひとついいところが残っていない。乗っていても、ギーコ、ギーコと音を立てる。でも、なんだかあちこち傷んできた自分のからだとよく似ていて、ちょっといとおしい感じまするけど、、、、、、。


でも10ヶ月前、すぐにこんなぼろぼろになる自転車を売ったのは、あんたじゃないですかといいたいところです。

店長はしばらく考えて、
「まあ、20ユーロですね」
といった。

おそらく日本だったら「お客さん、こんな自転車使い物になりませんよ。処分代として1000円いただいておきましょうか」もしくは「サービスで処分代はまけておきます」といわれそうなものが、まあなんと20ユーロ(約2000円)で買い取ってくれるということです。


150ユーロで買ったぼろ自転車を、1年後に20ユーロで引き取る。これがドイツの中古市場です。自動車も同じような感じです。日本の品質へのこだわりは世界一かも知れません。でもそれが人間に優しいのかどうか???


一見かっこよさそうな自転車。またこれを修理してというか、そこら中の積み上げられている自転車の中古部品を組み合わせて、100〜130ユーロぐらいで売るんでしょうね。

春は自転車のシーズン。また新しくハイデルベルクに来た人が、わたしのフランケンシュタイン自転車を買うのでしょうか。

2011年2月21日月曜日

送別会 2

送別会第2弾。
ハイデルベルクでお世話になった方々をお招きして、わたしたちが住んでいるゲストハウス内にあるパーティールームで送別会というか、感謝の時を持ちました。
わたしたちが用意したものの他に、いなり寿司やケーキを作ってきてくださり、テーブルに彩りを添えてくださいました。

1時から6時まで、ドイツ流に食べて、しゃべって、食べて、しゃべって、食べて、しゃべって、「では次はいつまたこのメンバーで集まりしょうか」と言いたくなるような楽しい時を過ごすことが出来ました。本当に感謝です。

2010-2011と書かれたシュバルツベルダー・キルシュ・トルテ(黒い森のサクランボケーキ)

これまでドイツで撮影した写真がなんと約5,000枚、そのうちから200枚ほど写真を選び、プレゼンテーションソフトで見ながら1年を振り返りました。



この会が終わったあとも、数人がまたわたしたちの部屋に来てくださり、引っ越し用の段ボールをテーブル代わりにして、まだまだ食べきれないお昼の残り物を広げ、11時半まで本当に名残が尽きない時を過ごしました。

やっぱり締めは味噌汁で!

2011年2月20日日曜日

シュトゥットゥガルト日本語教会

ドイツには、以前にもご紹介したケルン・ボン日本語教会のように、日本語を話す方々のための教会、宣教活動が各地にあります。ドイツだけではなく、在欧日本人宣教会というヨーロッパ在住の日本人に対する牧会、宣教活動を行っている団体もあります。

そのような日本語教会は、規模や歴史、専任牧師の有無等によって毎週日曜日に礼拝を行う教会もあれば、土曜日の午後に集まって礼拝や集会を行っているところもあります。家庭集会等も盛んで、外国で暮らす日本人、また最近赴任してきた日本人家族のケアもその宣教の課題として考えています。日本語教会ですから、日本語を話すドイツ人にも開かれた教会です。

多くの教会がドイツの教会の礼拝堂・集会室をお借りしているので、礼拝・集会は土曜日の午後、日曜日の午後に行われることが多いです。


さて、昨日の土曜日に、シュトゥットゥガルト日本語教会の礼拝に出席してきました。この教会は、わたしが10年前にドイツいたときに、1年半ほど牧師としてお手伝いさせていただいた教会です。懐かしい人とお会いできるのも楽しみに伺いましたが、それよりも10年経つとむしろ新しい人が加わり教会のようにも変わっていることに気がつきました(昔からいた方の何人かが、日本に帰国されていたり、他の用事で来られていなかったこともありましたが)。


わたしが日本で、礼拝の際に講壇にブロックを置き、その上にロウソクを飾るのは、実はこの教会の祭壇にヒントを得たものでした。この教会では常設でこのようなブロックとロウソクで祭壇を飾っています。わずかな予算でいい飾りが出来ます。お試しください。